プーチンの失敗は今に始まったことではないが、部分的動員令は戦端を開いた時と同じくらいの失態だったといえよう。
30万人の予備役動員とはいっても、果たしてどれだけが使い物になるのか。徴兵されるのを嫌って国外脱出が巻き起こっている現状、予備役の士気がそう高いとも思えない。もしかしたらあっさりウクライナに降伏して、捕虜になるものが続出、ということもあるかもしれない。
またロシアでは連日反戦デモが行われているが、これも部分的動員令に反応してのことだ。明日は我が身と恐れをなした市民と、根っからの反戦論者が集合してしまった形だ。これは元から反戦を訴えていた人にとっては渡りに船だったろう。なんせ
そしてついにこんな事件まで起きた。
ロシアのイルクーツク州、動員に反対の男が徴兵事務所職員を射殺。
— ナザレンコ・アンドリー🇺🇦🤝🇯🇵 (@nippon_ukuraina) 2022年9月26日
動員発表後、少なくとも8つの徴兵事務所放火事件が確認された。 pic.twitter.com/eDcdPJ2naN
徴兵に反抗してのことだろう。
このような事件まで起こる程、皆徴兵に対する士気がないということだ。
このままロシアで嫌戦ムードが広がっていけば、近いうちにプーチンも座から引きずり降ろされることだろう。自分で自分の首を絞めることになるとは、何とも皮肉なことである。